NPO支援家堤大介のブログ│朝ぼらけタイガー

NPOなど公益組織支援を専門に仕事をしている人間のブログです。ファンドレイジング、NPOマーケティングなどのテーマについて発信しています。

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「ファンドレイジング実践プログラム」はNPOにとって、ファンドレイザーにとって、どう良いのか

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ファンドレイジング実践プログラム2025

こんにちは。NPO支援家の堤大介( @22minda )です。支援者として参加しているプログラムのお知らせです。

 

ファンドレイジング実践プログラムとは

ファンドレイジング実践プログラムとは日本ファンドレイジング協会がこれからファンドレイジングに取り組みたい団体と、専門知識を有するファンドレイザーをマッチングし、さらに団体とファンドレイザーが作成するファンドレイジング戦略に対してのレビューも行い、ファンドレイジングの実践を後押しするというプログラムです。

本プログラムは今年で3年目となるそうなのですが、今年からファンドレイジング戦略のレビューを行う「戦略伴走者」という役割が設けられ、私は錚々たる先輩支援者のみなさんとともにこのお役目をお引き受けさせていただくこととなりました。

本プログラムの流れ

本プログラムの流れ

実施体制の画像

実施体制

 

「適切な支援者を探すのが難しい」「ファンドレイザーが実践経験を積み、育てる機会が少ない」という問題

本プログラムはファンドレイジングに関するいくつかの問題の同時解決を目指したつくりとなっています。

まず第一に、NPOが組織としてファンドレイジングに挑戦するためにコンサルティングや伴走支援などの専門的な外部支援を受けたいと考えた際に「適切な支援者を探すのが難しい」という問題です。この難しさにもいくつかの側面があります。まず、そもそもファンドレイジングのコンサルティングや伴走支援において、実績と信頼のあるNPO支援組織やNPO支援者の数は支援を求める団体の数に対してまだまだ足りておらず、口コミや検索等で調べて問い合わせをしてみても、多くの支援組織や支援者のスケジュールがだいたい常に埋まってしまっているという問題があります。さらに、スケジュールが空いている方がいたとしても、その支援組織や支援者の方が自分たちの組織と相性が良いのかはわからないし、そもそもどうやって見極めれば良いのかについての知見や情報はほとんど出回っていません。

この問題に対してファンドレイジング実践プログラムでは、複数の団体と複数のファンドレイザーによるマッチングのプロセスをつくることで解決しようとしています。プログラムにエントリーした団体は、コーディネーターのサポートのもとに自組織の現状や課題、目標などを整理した上でファンドレイザー向けのプレゼン会を行います。プレゼンを見て支援者として立候補したファンドレイザーと面談し、双方の合意によりマッチングが成立する、という流れです。本プログラムに参加しているファンドレイザーはいずれも日本ファンドレイジング協会の資格所持や研修課程修了をしており一定の専門知識を持った方であり、その方たちの中から面談をして依頼先を決めることができるということで初めて外部支援者に依頼する団体にとっても比較的安心・安全な設計になっているかと思います。

「適切な支援者を探すのが難しい」という問題をファンドレイザーの側から見てみると、適切な支援者として名乗りを上げていきたいけれど、知識習得として資格を取得した後に実践を経験し、実績を積み上げる機会や方法が少ないという問題となります。ファンドレイジングに関心を持ち資格取得するファンドレイザーは増えていても、なかなかその方たちが適切な実績を積み上げ信頼と実績のあるファンドレイザーに育っていくことができないために、いつまで経っても少数のすでに名前の売れた支援者にばかり依頼が殺到してしまい、なおさら新人が仕事経験をしていく機会が少なくなっていき、常に稼働がいっぱいの先輩支援者たちは疲弊していく…、という悪循環が起こっています。

ファンドレイジング実践プログラムでは実践経験を積みたい有資格者ファンドレイザーに有償でのファンドレイジング支援業務の経験をしてもらう機会になります。また、コンサルティングや伴走支援の初心者が経験を積んでいく際に重要なのは、できる限り安心安全な環境でチャレンジすることができるということです。そこで登場するのが今回私も務めさせていただく戦略伴走者です。本プログラムは「100万円以上の資金調達を目指す」と掲げられており、簡単なチャレンジではありませんが、失敗を恐れずに戦略の検討や実践を進めてもらえるように、先輩支援者が後ろに控えているという形です。私も独立前は上司に尻拭いをしてもらった経験がありますので、これは心強い形だなと感じます。(今回、独立前の上司である長浜さん、山元さんと並んで戦略伴走者を務めさせていただくということで自分自身の成長も感じる感慨深い仕事になっております)

NPO支援者をどのようにしたら育てていくことができるか(育つことができるか)についてはずっとnote「NPO支援者育成試論」でも考え、書いてきたことなので、今回このようなお話をいただけて非常にありがたいです。近い将来、本プログラムで実践経験を積んだファンドレイザーが、今度は戦略伴走者役を務めてさらに後輩をサポートしていく、という好循環を起こしていけるよう、しっかりと伴走しつつ、プログラム自体の完成度を高めていく方法についても私なりに考えていければと思います。

 

note.com

 

80〜120万円の参加費用は高いのか?

さて、ここまでで本プログラムの何が良いのかという点について私なりの関心から解説してみました。続いて参加を検討する団体さんが一番気になるであろう点、価格面についても私なりの解説をしてみたいと思います。2025年度の本プログラムは開始時期によって1期〜3期に分かれており、実はすでに第2期までの募集期間が終了し、残るは第3期のみとなります(第2期の募集期限が9月12日まで延長されたようです)。あまりにも忙しくて記事を書くのが完全に遅くなってしまったのですが、2期までの募集期間に本プログラムに関心があるという団体さんとお話する機会があり、いくつかの質問をいただきました。その中で一番多かったのが「参加費用高くないですか?」「参加費用に見合うプログラムだと(堤さんは)思いますか?」というものです。ファンドレイジングへのチャレンジを模索しているということは、財源的な課題をすでに認識している状態ですので、当然の質問だと思います。

本プログラムの参加費用は以下に日本ファンドレイジング協会のHPからの引用画像を貼りますが、約80〜120万円程度と決して小さな金額ではありません。

参加費用の解説画像

この金額が高いか安いか、見合うのかを判断するには色々な検討事項や条件があるかと思いますし、それらの条件は団体の状況等によっても変わるため、すべての団体に同じように見合う、見合わないが判定できるわけではないと考えています。

一点私がぜひお伝えできればと思うのは、組織としてファンドレイジングできる団体になることを目指すためには「戦略をつくり、実践する体制をつくる期間への投資」は重要であるということです。本プログラムは7ヶ月の戦略作成・実践期間において100万円以上の成果を目指すというものです。仮に狙い通り100万円の資金調達が成功したとしても、参加費用とだいたい同じぐらいです。目標金額に達しなければ、かけたお金の方が多くなってしまうという可能性も、もちろんあります。また、そもそも団体の状況や課題によっては直接的に資金を集める施策を短期的に実施する以前に、ファンドレイジングが適切にできる体制を整えることや仕組みを整えることなどがより優先度の高い課題として明確になるような場合(例えば会員制度の設計など寄付メニューの整備の検討などに時間を使う場合など)は調達金額そのものは100万円に満たないということの方がむしろ多いかもしれません。

しかしそうだとしても、私はチャレンジする価値のあるプログラムだと考えています。7ヶ月の実践を経て団体に残るのは単純な資金調達金額だけではないからです。外部支援者であるファンドレイザーの目線も踏まえて作成されたファンドレイジング戦略の基本的な部分は、本プログラムが終了した後も団体がファンドレイジングを続けていくうえでの拠り所になるでしょうし、ファンドレイザーとともにチャレンジする様々な具体的な施策・アクションからの学びや経験値も団体の財産として残ります。ファンドレイジングの成果を出している団体というのは、こうした自団体なりの戦略や施策実践からの学びを活かしてファンドレイジングに取り組んでいますし、裏を返せばそれがない状態で単に他団体の施策を表面的になぞるだけでは成果がでないことが多いです。どの団体がやっても成果の出る施策があるのではなく、施策を自団体の強み弱みを踏まえて適切に実践できる組織に成果がついてくるのであり、強み弱みの検討や施策への落とし込み・実践してみての振り返りや改善にはそれなりの時間が必要です。

私個人がファンドレイジング戦略策定の伴走支援をしたとしても、同じようにこの投資の期間が必要であるという話はしますし、むしろ私個人がご提案する場合は戦略策定支援はまずは戦略策定までをゴールとさせていただくことが多いので、本プログラムに入っているような「100万円以上の成果」を明示しているのはファンドレイジング支援においてはかなり踏み込んだものだと感じます。

 

ちょっとでも関心のある団体さんはぜひ個別相談へ!

長々と解説してきましたが、冒頭にも書いた通り私がこのプログラムに参加するのは今年度が初めてです。私自身もどんなプログラムになるのかはまだまだわかっていない部分もあります。ただ、非常に豪華な支援者陣がそろっており、プログラムとしての成果を出すことに、支援者陣も、主催である日本ファンドレイジング協会のみなさんも、本気であることは保証いたしますし、他の仕事と同様に力の限り丁寧に関わらせていただければと思っております。

ということで、ご興味のある団体さんはぜひエントリーお待ちしております。個別相談や説明会が開かれておりますので、少しでも関心のある方はお申し込みください。現在2025年度第2期の募集期間延長中だそうです。(2025年度は第3期まで開催予定)

jfra.jp

 

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