NPOコンサルタント堤大介のブログ - 朝ぼらけタイガー

NPOなど公益組織のコンサルタント。NPO関連の話題の他、読んだ本のレビューなどを書きます。

Google AdGrantsから1歩進んだ活用に「キーワードプランナー」

※本記事は前職株式PubliCo時代のメディアPubliCoジャーナルに執筆した記事を移行したものです。(元記事の公開日:2016.11.3)

 

「検索トレンドを活かす」をテーマとした記事の3回目です。

 

第1回目では、キーワードのトレンドを調査することのできるGoogleトレンドの機能をご紹介しました。

 

22minutes.hatenablog.com

 

 

第2回目では、Googleトレンドを活用したキーワード調査の事例をご紹介しました。

 

22minutes.hatenablog.com

 

 

第3回目となる今回は、調査したキーワードに対してリスティング広告への出稿を検討する際に利用できるツールとして、キーワードプランナーの活用法をご紹介します。

 

■キーワードプランナーとは?

 

キーワードプランナーは、Google社が提供する検索キーワードの分析ツールです。

 

特定の検索キーワードに対する情報を調べることができるという点はGoogleトレンドと同様です。 Googleトレンドと異なる点は、キーワードプランナーはGoogle Adwordsに紐付いたツールであり()、広告出稿に関する情報の分析に特化しているということです。

 

※…キーワードプランナーの利用自体は無料ですが、現在はGoogle Adwordsの一機能という位置付けとなっているため、Google Adwordsにアカウントを開設していることが必要です。

 

■キーワードプランナーの使い方

 

特におススメの機能は以下の2つです。

 

1、新しいキーワードを探す

 

検索したいフレーズ(単一もしくは復数のキーワード)やウェブサイトを指定して検索すると、関連するおススメのキーワードが表示されます。 特にGoogle AdwordsのNPO向け無償プランであるGoogle AdGrantsでは自団体にマッチしたニッチなキーワードをいかに見つけるかが重要になります。追加するキーワードのネタ出しに困った際にはこの機能をぜひ活用してみてください。

 

2、特定のキーワードが月間にどの程度検索されているか調べる

 

広告出稿を検討しているキーワードについて、「月間にどの程度検索されているか」「他に広告出稿している競合が多いか」「推奨入札単価」と言った情報を知ることができます。 特に「月間にどの程度検索されているか」については前回ご紹介したGoogleトレンドでは相対的な参考値しか取得することができませんでしたが、キーワードプランナーでは実際の検索数(の推測値)を調べることが可能です。月間に1万回しか検索されないキーワードと、100万回検索されるキーワードでは広告として表示される可能性が大きく異なります。検索連動型広告は「検索されて初めて表示される」ことが大きな特徴ですので、検索ボリュームについては常に意識するようにしましょう。

 

実際に前回の記事で検索トレンドを調べたキーワードについて調べてみましょう。

 

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前回の記事でトレンドの分析を行っていた「Uターン」、「田舎暮らし」、「移住」の3つのキーワードについてキーワードプランナーで調べた結果がこちらの画像です。

 

「田舎暮らし」の検索数が一番多いことはGoogleトレンドでも分かっていましたが、キーワードプランナーを使うことで月間検索数が約27,100であることが分かりました。

 

次に「競合性」という項目を見てみると「高」となっています。これは該当のキーワードに対して他に出稿している広告主が相対的に多いか少ないかを表しています。「田舎暮らし」というキーワードは他にも多数の出稿があるようです。

 

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実際に「田舎暮らし」のキーワードを検索してみると多数の広告が表示されることが確認できました。

 

競合が多いということは上位に表示されることが難しくなるということです。特にGoogle AdGrantsの場合1クリックの入札単価の上限が2ドルまでと決まっているため、入札単価で競うことは難しいことが多いです。ただし、今回調べている「田舎暮らし」のキーワードについては「推奨入札単価」の項目と見てみると「1.05ドル」となっているため、2ドルの入札単価でも多く表示される可能性があるといえます。

 

■有料版の利用を検討する際にはぜひ活用を!

 

このようにキーワードプランナーは出稿を検討しているキーワードについて、「いくらの予算をかけて」「どの程度の表示やクリックがありそうか」ということを予測することに使えるツールです。

 

Google AdGrantsを利用しているNPOでもキーワードプランナーを十分に活用しているという団体は多くはないと思います。 1クリックの上限入札単価や総額の予算が決まっているというGoogle AdGrantsの範囲で活用する場合にはそこまで活用の必要性は高くないとも言えますが、自団体が狙いたいキーワードがGoogle AdGrantsの範囲では十分に表示されず有料での出稿を検討する際には大きな力を発揮するツールです。

 

有料の広告出稿を検討する際にはリスティング広告が候補に上がることも多いかと思います。ぜひ活用法を覚えておいてください。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

「検索キーワードのトレンドを活かす」をテーマに全3回に渡ってご紹介してきました。 細かなツールの機能紹介も含めた記事でしたが、大切なのはツールの機能を知ること自体ではありません。 情報を発信をする際にはいつも「何を伝えたいか」だけではなく、「どんな情報が求められているか」を意識する必要があります。 検索キーワードという「何かを調べたい、知りたい」ニーズの動きを知り、皆さんの活動をきちんと伝えていきましょう。